ボトックス治療
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- STEP 1初診・カウンセリング
- まず、患者さまのお悩みや症状を詳しくお伺いします。
「歯ぎしりや食いしばりの自覚があるか」「顎の痛みや疲労感はどうか」「エラの張りが気になるか」など、具体的な症状をお聞かせください。
歯科治療への不安や恐怖心があれば、そちらも遠慮なくお伝えください。
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- STEP 2精密診査・診断
- 口腔内診査、顎関節の触診、咬筋の診察を行い、歯ぎしり・食いしばりの有無や程度、咬筋の肥大度合いなどを確認します。
必要に応じてレントゲン撮影なども行い、歯や顎関節の状態を総合的に評価し、ボトックス治療が適切かどうかを判断します。
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- STEP 3治療計画のご提案とご説明
- 診断結果に基づき、患者さまに最適な治療計画をご提案します。
ボトックス治療のメカニズム、期待できる効果、治療に伴うリスク(内出血、一時的な表情の変化、アレルギーなど)、費用、効果の持続期間、再注入の目安などを詳細にご説明します。
患者さまからの質問にも丁寧にお答えし、疑問や不安を解消した上で、治療に進むかどうかをご判断いただきます。
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- STEP 4同意書の確認
- 治療内容やリスクについて十分にご理解いただいた上で、同意書にご署名いただきます。
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- STEP 5ボトックス注入
- 治療台でリラックスしていただき、咬筋にボトックスを注入します。事前に注入部位を冷却し、極細針を使用するため、痛みは最小限です。注入時間は数分程度で完了します。
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- STEP 6術後の注意点のご説明
- 注入後、数時間(約2~3時間)は、注入部位を強く揉んだり、マッサージしたりしないようご説明します。
また、注入当日は激しい運動や飲酒を控えていただく場合があります。
具体的な注意点について詳しくお伝えいたします。
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- STEP 7経過観察(必要に応じて)
- 治療後、数週間~1ヶ月程度で効果が出始めます。
ご希望に応じて、効果の確認や気になる点の有無を確認するために、後日ご来院いただく場合があります。
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- STEP 8再注入の検討
- ボトックスの効果は通常3~6ヶ月程度持続します。
効果が薄れてきたと感じたら、再注入をご検討いただけます。
定期的に注入することで、安定した効果を維持することが可能です。
- Q治療は痛いですか?
- A注射による治療ですので、チクッとした痛みは伴いますが、当院では痛みを最小限に抑えるための工夫を徹底しています。
具体的には、極細針の使用、注入部位の冷却、必要に応じた表面麻酔を行います。
ほとんどの患者さまが「思っていたより痛くなかった」「これなら大丈夫」とおっしゃるほど、麻酔なしでも耐えられる程度の痛みです。ご安心ください。 - Q効果はいつ頃から感じられますか?どのくらい持続しますか?
- Aボトックスの効果は、注入後すぐに現れるわけではありません。
通常、約2~3日後から徐々に効果が現れ始め、2週間~1ヶ月で最も効果を実感できます。
効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には3~6ヶ月程度です。
効果が薄れてきたと感じたら、再度注入することで効果を維持できます。 - Q副作用やリスクはありますか?
- Aボトックス治療は安全性の高い治療ですが、注入部位の一時的な内出血や腫れ、ごく稀に違和感(噛みにくさ、表情の左右差など)が生じる可能性があります。
これらは一時的なもので、ほとんどの場合、数日から数週間で自然に治まります。
当院では、経験豊富な歯科医師が正確な診断と適切な注入を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えます。
アレルギー体質の方、妊娠中・授乳中の方、神経・筋疾患のある方などは治療を受けられない場合がありますので、事前に詳しく問診を行います。 - Q治療後、食事はできますか?
- A治療直後から食事は可能です。
ただし、注入後数時間は、注入部位を強く噛んだり、刺激を与えたりしないようご注意ください。
また、固すぎるものや弾力のあるもの(ガムなど)は、効果が安定するまで控えていただく方が良い場合もあります。 - Qエラ張りの改善(小顔効果)は期待できますか?
- Aはい、歯ぎしりや食いしばりによって咬筋が過度に発達し、エラが張っている場合は、ボトックス治療によって咬筋がリラックスし、縮小することで小顔効果が期待できます。
咬筋の肥大が原因のエラ張りであれば、多くの方が効果を実感されます。
審美的な改善を目的として治療を受けられる方も多くいらっしゃいます。 - Qマウスピースとの併用は可能ですか?
- Aはい、マウスピースとの併用は非常に効果的です。
ボトックス治療が筋肉の過剰な働きを根本的に抑えるのに対し、マウスピースは歯や顎関節への物理的な衝撃を緩和する役割があります。
両方を併用することで、より強力に歯ぎしり・食いしばりから歯と顎を守り、治療効果を高めることができます。
マウスピースの装着が苦手だった方も、ボトックスで顎の力が弱まることで、マウスピースを快適に装着できるようになるケースもあります。

「朝起きると、いつも顎が疲れている…」
「歯ぎしりで家族に迷惑をかけていると言われた…」
「エラが張っていて、顔の大きさが気になる…」
「肩こりや頭痛がひどくて、もしかして食いしばりのせい?」
もしこのようなお悩みをお持ちなら、それはもしかしたら「歯ぎしり」や「食いしばり」が原因かもしれません。
多くの方が無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎関節に大きな負担をかけ、様々な不調を引き起こします。
「マウスピースを作ったけど、なかなか効果が実感できない…」
「根本的に解決したいけど、どうすれば良いか分からない…」
そんな方へ、山田歯科クリニックでは、新しい選択肢として「歯科ボトックス治療」をご提案しています。
ボトックスと聞くと美容医療をイメージされるかもしれませんが、歯科領域では、この厄介な歯ぎしり・食いしばりの改善に非常に有効な治療法として注目されています。
歯ぎしり・食いしばり、そのままにしていませんか?

歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)は、多くの人が自覚なく行っている習慣です。
寝ている間に無意識に行われることが多く、その力は想像以上に強く、体重の2倍以上、時には200kg以上の力が歯や顎にかかるとも言われています。
この過剰な力が継続的に加わることで、様々なお口や体のトラブルを引き起こします。
歯ぎしり・食いしばりが引き起こす主なトラブル
歯への影響
歯のすり減り
歯が物理的に削れてしまい、知覚過敏を引き起こしたり、歯の寿命を縮めたりします。
歯の破折・欠け
強い力により、歯が割れたり、欠けたりすることがあります。特に、詰め物や被せ物がある歯は破折しやすい傾向があります。
歯の動揺(グラつき)
歯周組織に過剰な負担がかかり、歯がグラつき、最悪の場合、抜歯に至ることもあります。
詰め物・被せ物の破損・脱離
既存の修復物が破損したり、外れたりする原因となります。
インプラントへの負担
インプラントにも過剰な力がかかり、インプラント周囲炎のリスクを高めたり、インプラントの寿命を縮めたりすることがあります。
顎関節への影響
顎関節症顎の痛み、カクカクという音、口が開けにくい、といった顎関節症の症状を引き起こしたり、悪化させたりします。
顎の疲労感・倦怠感
朝起きた時に顎がだるい、疲れていると感じることがあります。
筋肉・顔貌への影響
咬筋の肥大(エラ張り)
噛むときに使う筋肉(咬筋)が過剰に発達し、エラが張ったような顔つきになることがあります。
肩こり・首こり
顎の筋肉と首や肩の筋肉は繋がっているため、食いしばりから肩こりや首こりを引き起こすことがあります。
頭痛・偏頭痛
筋肉の緊張から、慢性的な頭痛や偏頭痛に繋がることがあります。
その他
睡眠の質の低下
歯ぎしり自体が睡眠を妨げ、睡眠の質を低下させることがあります。
周囲への影響
家族など、周囲の人に歯ぎしりの音が聞こえてしまうことで、精神的な負担になることもあります。
従来の歯ぎしり・食いしばり治療では、主にマウスピース(ナイトガード)が用いられてきましたが、マウスピースは歯や顎への負担を「軽減」するものであり、根本的に「歯ぎしりや食いしばりそのものを止める」効果は限定的でした。
また、装着の煩わしさから、継続が難しいと感じる方も少なくありません。
山田歯科クリニックでは、これらの深刻なトラブルから患者さまを解放するため、歯ぎしり・食いしばりの根本的な原因である「過剰な筋肉の働き」を緩和する歯科ボトックス治療をご提案しています。
歯科ボトックス治療とは?メカニズムと効果

ボトックス治療と聞くと、シワ取りなどの美容医療をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、ボトックスは美容だけでなく、様々な医療分野でその効果が認められている薬剤です。
ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌス毒素)を医療用に精製した薬剤です。
この薬剤を、歯ぎしりや食いしばりの際に強く働く「咬筋(こうきん)」に少量注入することで、筋肉の過剰な働きを一時的に抑制します。
歯科領域では、歯ぎしり・食いしばり、顎関節症の緩和、そしてそれらによるエラ張りの改善に用いられます。
筋肉の活動抑制
注入されたボトックスは、神経から筋肉への信号伝達をブロックする働きがあります。
これにより、咬筋が必要以上に収縮するのを抑え、結果的に歯ぎしりや食いしばりの際の「噛みしめる力」が軽減されます。
効果は一時的
ボトックスの効果は永続的なものではなく、徐々に効果が薄れていきます。
通常、効果は3~6ヶ月程度持続すると言われています。効果を持続させるためには、定期的な注入が必要になります。
歯科ボトックス治療で期待できる効果

ボトックス治療は、歯や顎に直接的なダメージを与えることなく、原因となる筋肉の働きをピンポイントで抑制するため、歯ぎしり・食いしばりによる様々なトラブルに対して、根本的なアプローチが可能です。
具体的には、咬筋の過剰な働きが抑えられることで、以下のような効果が期待できます。
歯ぎしり・食いしばりの軽減
噛みしめる力が弱まることで、歯や顎関節への負担が大幅に軽減されます。
これにより、歯のすり減りや破折、詰め物・被せ物の破損リスクが低減され、歯の寿命を守ることに繋がります。
顎関節症の症状緩和
顎関節にかかる過剰な力が減ることで、顎の痛み、開口障害、クリック音などの顎関節症の症状が和らぎます。
朝起きた時の顎の疲労感やだるさが軽減される方も多くいらっしゃいます。
咬筋の肥大(エラ張り)の改善
過剰に発達した咬筋がリラックスすることで、筋肉が縮小し、顔のエラ張りが目立たなくなります。
小顔効果を実感される方も多く、審美的な改善も期待できます。
肩こり・頭痛の改善
咬筋の緊張が緩和されることで、関連する首や肩の筋肉の緊張も和らぎ、慢性的な肩こりや頭痛の改善に繋がることがあります。
マウスピースの代替・併用
マウスピースの装着が苦手な方にとって、ボトックス治療は有効な選択肢となります。
また、マウスピースと併用することで、より高い治療効果を期待することも可能です。
山田歯科クリニックが選ばれる理由:安心・安全な歯科ボトックス治療
歯科ボトックス治療は、非常に効果的な治療法ですが、安全に、そして確実に効果を発揮させるためには、正確な診断と適切な施術が不可欠です。
山田歯科クリニックでは、患者さまに安心して治療を受けていただくために、以下の点にこだわっています。
歯科医師による正確な診断と解剖学的知識

咬筋へのボトックス注入は、顔面の中でも重要な血管や神経が走行するデリケートな部位に行われます。
そのため、歯科医師の顔面解剖学に関する深い知識と、注入部位を正確に見極める技術が非常に重要です。
咬筋の正確な特定
歯ぎしりや食いしばりの原因となっている咬筋を正確に特定し、適切な深さと位置に注入することで、最大限の効果を引き出し、他の筋肉への影響を最小限に抑えます。
神経・血管の回避
顔面には表情筋を動かす神経や主要な血管が通っています。
正確な解剖学的知識に基づき、これらの組織を避けて安全に注入することで、合併症のリスクを低減します。
歯科治療との連携
歯科医師である私たちは、患者さまの歯並び、噛み合わせ、顎関節の状態、歯のすり減り具合など、お口全体の状況を総合的に診断できます。
ボトックス治療が最も効果的なのか、あるいは他の歯科治療(噛み合わせ調整、矯正治療など)と組み合わせるべきかなど、患者さまにとって最適な治療計画を提案することが可能です。
信頼できる高品質なボツリヌス製剤を使用
当院では、厚生労働省で承認されている、安全性の高いボツリヌス製剤のみを使用しています。
安価な未承認製剤の使用は、効果の不安定さや合併症のリスクを高める可能性があります。 患者さまの安全を最優先に考え、信頼のおける高品質な製剤を厳選して使用しています。
痛みに配慮した治療
ボトックス注入の際の痛みを最小限に抑えるため、以下の工夫を行っています。
極細針の使用
痛みを軽減するため、注入には極細の針を使用します。
冷却
注入部位を事前に冷却することで、感覚を鈍らせ、痛みを和らげます。
表面麻酔
必要な場合は、注入部位に表面麻酔を塗布し、痛みをさらに軽減します。
徹底したカウンセリングと丁寧な説明

ボトックス治療は、保険適用外の自費診療であり、効果やリスクについて正確な理解が不可欠です。
患者さまご自身が納得し、安心して治療を受けていただくことが、治療成功への第一歩だと考えています。
当院では、患者さまが安心して治療を選択できるよう、以下の点を徹底しています。
現状の評価
患者さまの歯ぎしり・食いしばりの状態、顎関節の症状、咬筋の肥大度合いなどを丁寧に診察・診断します。
治療の目的と期待できる効果
どのような効果が期待できるのか、具体的にご説明します。
治療のリスクと副作用
内出血、一時的な表情の変化、アレルギー反応など、起こりうるリスクや副作用について正直にご説明し、ご理解いただきます。
費用と治療期間
治療にかかる費用と、効果の持続期間、再注入の目安などについて詳しくご案内します。
疑問点の解消
患者さまの疑問や不安がなくなるまで、じっくりとご質問にお答えします。
歯科ボトックス治療の流れ
歯科ボトックス治療に関するよくある質問