お口の中のデキモノ

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    ある日突然、お口の中に「デキモノ」を見つけて、不安になった経験はありませんか?

    「口内炎かな?」
    「いつものことだろう」

    と軽く考えてしまいがちですが、中には注意が必要なものも潜んでいます。

    お口の中のデキモノは、見た目が似ていても、その種類は実に様々です。
    単なる口内炎やできものの場合もあれば、ごく稀に、口腔がんのような重篤な病気が隠されていることもあります。
    誤った診断に基づいて治療を進めてしまうと、症状を悪化させてしまったり、大切な治療の機会を逃してしまったりするリスクもあります。

    山田歯科クリニックでは、豊富な経験と最先端の診断機器を駆使し、患者さまのお口のデキモノ一つひとつに真摯に向き合い、「見逃さない」「誤らない」精密な診断を行っています。
    もしも悪性の疑いがある場合には、迅速に専門機関と連携し、皆さまの健康と命を守るための最善の道を提示いたします。

     

    「デキモノ」の正体は?〜見た目ではわからない多様な種類〜

    お口の中にできるデキモノは、その原因や性質によって多岐にわたります。
    主なものをいくつかご紹介しましょう。

     

    よくある「良性」のデキモノ

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    口内炎
    最も一般的なデキモノ。頬の内側や唇、舌などにできやすく、白っぽく潰瘍状になることが多いです。
    ストレスや疲れ、栄養不足、口腔内の外傷などが原因で発生します。通常は1~2週間で自然に治癒します。

    アフタ性口内炎
    口内炎の代表的なタイプで、中心が白く、周囲が赤く炎症を起こしている潰瘍。
    痛みを伴います。

    ヘルペス性口内炎
    ウイルス感染によるもので、小さな水ぶくれが集まってでき、破れるとただれ、強い痛みを伴います。

    カンジダ症
    カビの一種であるカンジダ菌が増殖して起こる感染症。
    白いコケのようなものが舌や頬の粘膜に付着し、剥がすと赤くなることが多いです。
    高齢者や免疫力が低下している方に多く見られます。

    粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
    唇や舌、頬の粘膜などにできる、中に粘液が溜まった袋状のデキモノ。
    プヨプヨとした感触で、破れても再発することが多いです。
    唇を噛んだり、唾液腺が詰まったりすることが原因で発生します。

    線維腫(せんいしゅ)
    頬の内側や舌などにできる、比較的硬いしこりのようなデキモノ。
    慢性的な刺激(噛み癖など)が原因でできることが多く、痛みは伴いません。

    乳頭腫(にゅうとうしゅ)
    舌や口蓋(口の天井)などにできる、カリフラワー状やイボ状のデキモノ。
    ウイルス感染などが原因で発生することがあります。

    骨隆起(こつりゅうき)
    顎の骨の一部が盛り上がってできる硬いコブ。
    通常は病的なものではなく、遺伝や噛む力の影響でできることが多いです。
    痛みはほとんどありません。

    良性腫瘍
    上記以外にも、様々な良性の腫瘍がお口の中にできることがあります。
    これらは癌ではないため、切除すれば問題ありません。

     

    見逃してはいけない「悪性」のデキモノ(口腔がん)

    口腔がんは、初期の段階では口内炎や一般的なデキモノと見分けがつきにくいことがあります。
    しかし、放置すると急速に進行し、命に関わることもあります。早期発見・早期治療が非常に重要です。

    口腔がんの可能性があるデキモノの特徴

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    2週間以上治らない口内炎
    通常の口内炎は1~2週間で治りますが、それ以上長引く場合は要注意です。

    硬いしこりや潰瘍
    触ると硬く、周りの組織と癒着しているように感じる。痛みがないこともあります。

    表面が白っぽい・赤っぽい斑点
    白い斑点(白板症:はくばんしょう)や赤い斑点(紅板症:こうばんしょう)は、がん化する可能性のある「前がん病変」であることが多いです。

    ただれや出血
    自然にただれたり、少し触れただけで出血したりする場合。

    首のリンパ節の腫れ
    口腔がんが進行すると、首のリンパ節に転移し、腫れとして現れることがあります。

    原因不明の痛みやしびれ
    舌や顎に原因不明の痛みやしびれがある場合も注意が必要です。

     

    山田歯科クリニックの「お口のデキモノ」精密診断と治療

    山田歯科クリニックでは、患者さまの不安を解消し、適切な治療を迅速に行うために、以下のステップで「お口のデキモノ」に対する診断と治療を進めます。

     

    1. 丁寧な問診と視診・触診

    まず、患者さまからデキモノができた経緯、症状(痛み、大きさの変化など)、全身の病歴などを詳しくお伺いします。 その後、口腔内を肉眼で注意深く観察し、触診によって硬さや可動性、リンパ節の腫れなどを確認します。この丁寧なプロセスが、正確な診断の第一歩です。

     

    2. 歯科用CTによる精密検査

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    肉眼や触診だけでは判断が難しい場合や、悪性の疑いがある場合には、歯科用CTを用いて、デキモノの内部構造や、周囲の骨・神経との位置関係を三次元(立体)的に高精細に確認します。

    口腔外科出身である私が、CT画像をあらゆる角度から詳細に分析し、良性・悪性の鑑別、病変の広がりなどを正確に診断します。
    特に、見えない骨の中への浸潤など、従来のレントゲンでは判断が難しかった情報もCTによって可視化できるため、より確実な診断が可能です。

     

    3. マイクロスコープによる詳細観察

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    当院では、歯科用マイクロスコープ(歯科顕微鏡)を導入しており、デキモノの表面の微細な変化や、周囲の血管の状態などを最大20倍以上に拡大して鮮明に観察することができます。
    これにより、肉眼では見落としてしまうようなごく初期の変化も捉えることが可能です。

     

    4. 悪性の疑いがある場合の「病理検査」と「専門機関との連携」

    東金の歯医者、山田歯科クリニックのお口の中のデキモノ

    もし、診査診断の結果、悪性のデキモノ(口腔がんなど)の疑いがある場合には、私たちは迷わず「病理検査」を推奨し、連携している大学病院やがん専門病院などの専門機関へ迅速にご紹介いたします。

    大学の病院との強い信頼関係があるため、ご紹介が必要な場合でも、迅速かつスムーズに専門医へ繋ぐことが可能です。紹介後も、紹介先の医療機関と密に情報交換を行い、患者さまの治療状況を把握することで、切れ目のない医療を提供します。

    病理検査の重要性
    病理検査とは、デキモノの一部を採取し、顕微鏡で組織の状態を詳しく調べることで、それが良性か悪性かを確定診断するための最も確実な検査です。
    私たちは、患者さまに不安を与えないよう、丁寧にご説明し、この検査の必要性をご理解いただきます。

     

    よくあるご質問

    Q口内炎ができてからどれくらいで受診すれば良いですか?
    A通常の口内炎であれば1〜2週間で自然に治ります。しかし、2週間以上治らない場合、大きくなっている、痛みが強い、出血しやすいなどの症状がある場合は、すぐに受診してください。
    Q口腔がんの検査はどのようなものですか?
    Aまずは視診・触診を行い、必要に応じて歯科用CTやマイクロスコープで詳しく観察します。もし悪性の疑いがある場合は、病理検査(デキモノの一部を採取して詳しく調べる検査)を行います。当院では、専門機関との連携もスムーズに行っています。
    Q小さなデキモノでも見てもらう必要はありますか?
    Aはい、どんなに小さなデキモノでも、気になる場合はお気軽にご相談ください。早期発見・早期治療が非常に重要です。自己判断せずに専門医にご相談いただくことを強くお勧めします。
    Q痛みがないデキモノでも受診した方が良いですか?
    Aはい、痛みがないからといって放置するのは危険です。特に口腔がんの場合、初期には痛みを伴わないことが多いため、見た目の変化に気づいたらすぐに受診することが大切です。

     

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